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THE YEAR IN MUSIC 2012 - Jingu

さむい!金ない!もてない!

僕らの年末のささやかなおたのしみ、今年のベストディスク10発表です。The Year In Musicというタイトルは、今は亡きSnoozer誌の年末特集号からイケコーがぱくったものですたぶん。
前述のように例年にも増して金が無く、欲しい盤も買えていないものが多いのがたいへんくやしい。特にCeroを買えていないというのが・・・。イケコより僕の方がCero好きなのに!2nd聴いてないけど僕の方がCero好きなのに!(その後買いました...)

そんなわけで、これはと思って買ったものを大事に大事になんべんも聴きました。こうしてベストを挙げてみると、思いのほかメランコリックな選盤。ネガティヴなワードが頻出するのには、自分で「だいじょうぶか俺」と心配になります。というふうに精神分析的効用もありますので、みなさんも今年の音楽体験を振り返って「俺のベストディスク2010」を選出してみてはいかがでしょう。そんで僕に教えてください。

(以下、音源名をクリックでyoutubeにとびます)


1. King Krule / Rock Bottom (RINSE, 12")

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「どん底」と題されたこのシングルはまるで、音で聴く坂口安吾「堕落論」。
Girlsを思わせるセンチメンタルなコードでギターが駆け抜けたかと思えば急転、ビートはつんのめり、ギターはささくれ、ヴォーカルはリヴァーブがかりながらも血が滲むように生々しい。どこまでも悲痛で虚しく、決定的な喪失感に打ちひしがれる。
そして、The Streets "Empty Can"のラストラインをメロディごと引用した終盤―
This is the end of something I did not want to end, beggining of hard times to come.
Something that was not meant to be is done, this is the start of what was.
大切なものを手放してしまったとき、絶望と共に訪れる、解放のようですらあるあの感覚。そんな逆説的な感覚を見事にとらえた、いまだ18歳の青年による凄まじい一曲。



2. Mitsume / Eye (PRIVATE, CD)

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練りこまれた各楽器のアンサンブルや、徹底的なまでに「過剰さ」を嫌う
アレンジ、音の隙間を聴かせる録音の素晴らしさには、Strokesの1stを初めて聴いたときにも似た衝撃を覚えた。この感性はあまりに日本人離れしている。加えてヴォーカルには(声色もさることながら)虚無まじりの退廃した幻想性を持つ歌詞世界から、やはり日本人離れした作詞の才能を持つ草野マサムネを想起させられた。世界水準、という言葉を安易にも持ち出してしまいたくなる、ついに現れた新世代。



3. Childhood / Blue Velvet (House Anxiety, 7")

raw (2)


音楽という芸術は時間という概念と切り離すことのできない関係にあって、どんなに素晴らしいメロディーでも、それが音として鳴った瞬間から過去へと流れ行き、もはやそこには無い。The La'sが名曲"There She Goes"で歌ったような「心焦がれながらも永遠につかまえることのできないもの」のメタファーとしてこの曲のメロディーは鳴っているように感じられる(Childhoodというバンド名からしても)。眼前にありありと思い浮かべることはできるのに、絶対に手に入れられない記憶、絶対に手に入れられない恋。この手の音楽を聴くと、そんなものに感傷を抱かずにいられなくなってしまう。
ちなみにイケコーが「ついにドリーミーインディロックの真打がイギリスからも!」みたいに言っているが、かの国にはすでにSpectralsというバンドがいたことを、奴は知らない。



4. 平賀さち枝 / 23歳 (KITI, CD)

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あまりに可憐な見た目と裏腹に(本作のジャケ写を手がけたのは「未来ちゃん」の川島小鳥)国内インディー界きっての歌唱力の持ち主である平賀さち枝の新作は、荒井由美なんかを思わせるような歌謡曲的ポップネスを持つ作曲の洗練があり、手練れのバックバンドが紡ぐ豊かなグルーヴに彩られたカラフルなアルバムだった。
失われてしまう予感に満ちた恋や、かつて在った幸福な時間についての感傷を、うつろう自然の風景の描写の中にさりげなく表現する作詞の手腕にもいっそう磨きがかかっている。ー これはアンソニー・ドーア「メモリー・ウォール」に寄せられた円城塔の評なのだが ー 「自然の中に記憶が居場所をつくり続ける」。彼女の詩にはこの表現がとてもしっくりくる。



5. Dent May / Do Things (Paw Tracks, LP)

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StreogumだったかRCRDだったか、海外インディポータルサイトが今年のインディーを総評したコメントに、Laptop is dead ― DIYの宅録音楽はもう飽きたよね。みたいな事が書いてあったが、そんなわけあるかい。
こういうお人良しのヘナチョコ男がベッドルームで宅録したような音楽に、僕は抗えない。全曲すばらしいが、やはり"Best Friend"が白眉で、自分のもとを去って言った元カノに"You and me is never gonna end"と懇願する、軟弱トロピカル泣きじゃくりディスコ。



6. Bryan Evershed / Not Going (Soundcloud, MP3)

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ひょんなことから友達になり、DJはたやさんちでラーメン食べたりナンバーガールをカラオケでいっしょに歌い、果てはVan MorrisonやNick Drakeの話で盛り上がりまくったマブダチ、LA在住インディーミュージシャンのブライアンが送ってくれた新曲。これまでのフォーキーな作風からは一変して、エレキギターがザクザクストロークを刻む、グレイトなポップチューン!
U2の"With Or Without You"を思わせるイントロから、パーティー明け朝帰りの倦怠と孤独をなよなよ嘆くヴァース。そして拳ぶち上げ級に盛り上がるアンセミックなコーラスで歌われるのは「日が沈むまで、俺ぜったい外に出ねえから!」というトホホな内容・・・号泣&最高!!!身内贔屓とかじゃなしに、本当にいい曲だと思います。彼のナイーヴな歌声は本当に素晴らしい。アウトロでオチ的にヴォコーダーヴォイスが入るのも良いんだ。
来年春~夏にリリース予定のニューアルバムに収録予定だそうで、本人も「2013年はBryan Evershedにとってビッグイヤーになるぜ!」と息巻いていました!期待してるぜブライアン!!!





7. DJみそしるとMCごはん / Mother's Food (Ototoy, MP3)

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台所が好きだ。本を読むのもたばこをすうのも、酒をのむのもXXXするのも台所でするのが好きだ。吉本ばななの「キッチン」もそういう話じゃなかったっけ。料理というものをなめてはいけない、料理とは生活の中心であり、思索であり、愛だ。親子、友人、恋人といっしょに台所に立って料理をする時間というのは、何物にも代え難い幸福だと思う。
この盤については以前の記事でも書いたが、おいしいごはんは世界を救うといまだに思っているし、このPVに出てくる人たちみんながとんでもなく良い顔をしているのを見るにつけ、いっそうその確信は強まる。たとえ失恋やらなんやらで深く傷ついていても、生姜をたっぷり使った料理を食べて体を温め、熱いお風呂に入り、よく日光を当てたフカフカふとんにもぐって寝れば、意外となんとかなったりするものだ。そりゃなんともならんときもあるけどね!



8. Young Dreams / Flight 376/Young Dreams (Telle, 7")

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この曲を聴いてドキドキしないという人は、お肌も心もガッサガサなヤツに違いない!生姜のたっぷり入ったあたたかいメシを食って、風呂入ってすぐ寝ろ!乾燥する季節だから、寝室の加湿も忘れるなばかやろう!
ノルウェーのインディースターCasiokidsとMatias Tellezによる、全俺が大歓喜、神コラボバンドの1st7インチ。



9. Wild Nothing / Nocturne (Captured Tracks, LP)

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Cloud Nothingsと並ぶ二大ナッシングの一角、Wild Nothingのニューアルバム。The Smithのように繊細で胸を締め付けるメロディーは、聴いていると窒息しそうになってしまう。今も窒息しそうになりながら聴いているが、指がかじかんでキーを打つ余力もなくなってきたし、お湯割りのグラスも空になったので誰かつくってきてほしい。おでんたべたい。



10. Tofubeats / 朝が来るまで終わる事の無いダンスを 2012 mix  (Free Download, MP3)

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みんな大好きTofubeatsが公式サイトで無料配信。全国のクラブを中心とした、風営法改正を求める運動の中でアンセム化してゆきました。そういった文脈を抜きにしても、クラブで朝まで踊る「あの感じ」・・・友達とみんなでプチャヘンザする高揚、見知らぬかわいい女子と交わすアイコンタクト、DJが針を落とす必殺のあの曲・・・ダンスフロア上での幸福を表現しきった素晴らしい曲だと思います。
同じくフリーダウンロードで公開された、RiddimatesとHISASHI The KID (ex.The Beaches)による生音カバーもワルくて甘くてかっこよくって、最高(Jetsetのノヴェルティ限定で、このヴァージョンの7インチが貰えるらしい・・・!)。



ー番外編ー

イケコにならって僕も番外編を。
僕はAKBとかももくろとかのアイドル、わかりたいんだけどまったくわからなくって!かわいいし曲も良いとは思うんだけど、見てたらイラッ、ムカッとくるというか!僕の好きな沙村広明の漫画に「女子高生は一人でいると天使だけど、群れると豚」という至言がでてくるんだけど、そうそうそんな感じ!(ヤマコーパイセンとサトス君に申し訳ない...)みんながみんな一様にアイドル声すぎて、とても個人に感情移入できないせいもあるかも。でもジャニーズにも最初同じことを感じていたのに超好きになったので、イケコみたいにハマるのも時間の問題かもしれない。

ともかく、僕にとってのアイドルバンド、片思いの新しい10インチ(Ceroと同じカクバリズムから、12/26日発売。これを手に入れてたら今回のベストに絶対入れてた!)の予告を貼って、この長ったらしい記事を終わります。彼らは男子も女子もみんなかわいいし、動画での他愛ないやりとりを見てるだけで涙出そうになるもんな。で、この人たちにしかできない音楽をやっている。AKBとかの今様アイドルは、なんだか曲もメンバーもかんたんに交換可能なものに思えてしまって・・・はいもうアイドルDISは終わり!

片思い / すべてを

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ひさしぶりとなるアバランチ、2013年最初の回は1/19土曜日、いつものBig Dealにて開催です!フライヤーがんばってつくってます!みなさま良いお年をお迎えください!
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プロフィール

livingfortheweekend

Author:livingfortheweekend
AVALANCHE (The Final!)
2013 3.16(sat) @Big Deal
open 22:00
charge ¥1500(w/1drink,snacks and CD-R)

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