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イケコーRevisited

アバランチというクラブイベントでの僕の相棒にして、小学校1年生からの友達であるイケコーが結婚したので、イケコーについて書こうと思う。

と言いながらいきなり私事で恐縮だが、僕は音楽の趣味が合う人としか恋人として付き合えたためしが無く、つまり今ほど音楽を聴いていなければ今なお童貞だったはずで、もしそうならきっとそれを苦に自殺というか童貞死していたと思う。そして僕が音楽を聴き始めたのは多分にイケコーの影響なのだから、イケコーは僕の命の恩人なのだ。

というのは半分実話/半分誇張だとしても、イケコーに教えてもらった音楽、それをたよりに自分でもディグりはじめて出会った音楽たち、さらにそれを通して新たに出会った人たち。そうした数珠つなぎの中でみつけてきた音、言葉、思想。僕はそんなふうにしていろんなことを考えたり、いろんな人たちと出会うことができて、それらの体験の集積が僕という人間をかたちづくっていると思う。

イケコーと僕との関係は完全に音楽のみで繋がれていて、たとえば酒を酌み交わしながら人生や将来について語らうとか、そういうことは一切したことがない。「あのバンドの新譜やばいよね!」とか「今年のベストアルバム決めようぜ!」といった他愛ないやりとりだけで、知り合ってからの20年を付き合ってきた。そんな会話が音楽ファンとしてとても幸福な時間だったのはもちろんだが、先述のようにめぐりめぐって僕の血肉になっている。僕にとってイケコーと出会わなかった世界とは、音楽の存在しない世界と同義なのだ。

なんかこの文章、なんとなくイケコー死んだみたいにテンションになってないか?そんなイケコーの結婚式、とても良い式でしたよ!
まず一般的な式場じゃなくて、洒落たイタリアンレストランでやるっていうのはナイスチョイス。新郎イケコーによる「お前ら普段ガストとかジョイフルでやっすいメシ食ってんじゃん?今日は腹いっぺえうまいもんくって帰れな。」という趣旨のMCで会場、爆笑に沸く。

なにはともあれ初めて食ったフォアグラ超うまかった!成金の食い物だとばかり思っていたのに・・・本当に旨いんだね・・・。白ワインも、酒っていうより「究極にうまい水」みたいな、まろやかな輪郭で信じられないくらい口当たりがふわっと軽い。ポルチーニのスープも、サイフォンで煮出すという洒脱なパフォーマンスもさることながら、あの芳醇な香りが忘れられない。あんな素晴らしいダシが出るもんだったとは。あとやっぱり、パンと一緒に出されたバター、出来立てですって言ってたけどほとんどスフレみたいな、フワンフワンして絹めいた滑らかな舌触りでフィールズライク夢心地。バターのせいでパンのおかわりを連呼して、パンばっかりぱくぱく食っていました。

当然ながら、お嫁さんもすごく品のあるお綺麗な方でしたよ!おそらくご家族へお手紙を読むコーナーなんかもあったと思うのだけど、僕そのとき喫煙所で、新婦の親族のゴキゲンなおじさんとうっかり仲良くなってしまいずっと焼酎の話していて、泣き損ねてしまいました。


そんなわけで今日はイケコー特集、イケコーゆかりの曲というか、イケコーと僕との思い出の曲を(と書いたらきしょくわるいけども)貼っていこかと思います。



・Venus & Serena / Super Furry Animals



高校生の頃は互いにマイベスト的なMDを作っては交換するというのをしょっちゅうやっていた。選曲はもちろん、曲順考えるのもすごく楽しかったんだよな。
この曲は一連のイケコーMDの中でもかなり初期のものに収録されていて、この曲をちっちぇーMDラジカセで初めて聴いたときが僕が音楽というものに心底ブッ飛ばされた最初の体験だったと思う。特にコーラスのメロディーとハーモニーは、当時メタリカばっかり聴いていた僕には(ばかだなあ・・・)異世界から届けられた音楽のような、それなのになぜか懐かしさを覚えるような不思議な魅力を持ったものと感じられた。
ところでSFAはウェールズ出身で、同郷ウェールズに爆笑ヒップホップグループGoldie Lookin Chainというのがいて、イケコーといっしょに笑いすぎて腹をねじくらせながら聴いていたんだけど、先日知り合ったウェールズ人に「GLCってウェールズでも人気なの?」と聞いたら「なんでお前GLCなんて知ってんの!?超クール!!」かなんか、感激っていうか爆笑されました。ちなみに彼らの代表曲はYMOのBehind The Maskをサンプリングした"Your Mother's Got A Pennis"という曲です。


・The Color Of Tempo / Prefuse 73



あれはたしか高3のとき、各教室にパソコンが1台ずつ設置された。僕とイケコーは毎日放課後インターネットに接続し、Warpという老舗テクノレーベルのオフィシャルウェブサイト(当時はYouTubeなんてなかったなあ)に飛ぶと、一心不乱に試聴しまくっていたのだった。
試聴だから15秒で終わってしまうのだけど、どういうわけかもういちど再生ボタンをクリックしさえすれば途切れたところからまた聴ける仕様になっていたため、僕らは無言でPCのスピーカーに耳を傾け、15秒置きに僕かイケコーのどちらかがマウスをクリックするというルーティーンが自然に生まれる。それは次第に、阿吽の呼吸と言っていい洗練された動作と連携とを獲得していった。向後の人生で二度と日の目を見ることのない無駄スキルだ。
イケコーがこの曲名をいたく気に入って何度も聴いていたこの曲聴きたさに、長崎市内で模試を受けさせられるのに乗じてタワーレコードで"One Word Extingusher"を買ったんだったなあ。僕が初めて買ったヒップホップのアルバム。ヒップホップのクラブに呼ばれたときにこれをかけたら、B-BOYの皆さんが口を揃えて「パネエ!」と言ってくれていた。

ちなみに、僕らの他には誰もいない放課後の教室で公共物を私的に用いて狂気のような電子音(たぶんオウテカの"ガンツ・グラフ"とかを聴いていたのかもしれない)をじっと聴いている僕らを指して、女子は「キチガイ」とか「変態」とか呼んでいた。


・Can't Stand Me Now / The Libertines



僕とイケコーは当然CDの貸し借りをすることもしょっちゅうだったが(今ではCDRに焼いてハイあげるとか、それすらあんまりなくなっちゃってさみしいなあ。僕がアナログレコードに移行したせいだけど)、互いのCDを一時的に交換するかたちとなるので、イギリスの名門インディー・レーベルの名前を借りて、この交換を「ラフ・トレード」と呼んでいた。なにかCD買ったら「今度ラフトレな!」みたいな。
レーベルとしてのラフ・トレードと言えば、ザ・スミスでもヤング・マーブル・ジャイアンツでもスクリッティ・ポリッティでもなく、僕らにとっては断然リバティーンズなのだ。
2008年の冬、僕の誕生日の夜、ドラムロゴスでクラブスヌーザーでイケコーとこの曲を踊ったあの晩は、僕の人生でも生涯ベスト級に素晴らしい晩だった。一晩だけでいいから、あの感じをアバランチでやれたらなあーといつも思う。


・Pounding / Doves



イケコーとの思い出の曲っていうのは挙げだしたらキリが無い。なにせ20年もの付き合いがある友達というのは僕には数えるほどしかいないし、そもそも僕が心から大好きでずっと仲良くしてほしいと思える最高の友達の一人だということに、今回の結婚式であらためて気づいた。
そんなイケコーのDJでも最も素晴らしい瞬間は、高校時代のイケコーMDに入っていたこの曲をかけるとき。歌詞は、なにかしらの大きな喪失への泣き言を並べ立てる内容なのだが、それが勇壮なスタックスビートと美しいメロディに載せて歌われ、「Yeaaaaah!!!」というシャウトとともにギターが16を刻んできらめきだすとき、喪失が解放に変わるというか、何か大切なものが失われてしまうこと、二度と手に入らないものを手放すことで、完全に自由になる逆説的な感覚が全身を襲う、そんな気持ちになれる曲。いや、結婚は手放したらアカンのだけども。


じゃあ最後に、モノクローム・セット、85年のシングル。最高のウエディング・ソングを!

・Jacobs Ladder / Monochrome Set




イケコー結婚おめでとう!末永くお幸せに!
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Author:livingfortheweekend
AVALANCHE (The Final!)
2013 3.16(sat) @Big Deal
open 22:00
charge ¥1500(w/1drink,snacks and CD-R)

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